私の断食体験! 沖正弘氏の断食健康法を実践してみました
- sinsirokeibi
- 1月13日
- 読了時間: 10分

体調不良の始まり
身体の不調は高校1年生から始まりました。中学生までは不自由なく普通に暮らしていました。高校になっておよそ1時間かけて電車通学します。田舎から6時30分頃電車に乗り、終点で電車から降りて学校に向かいます。すると急に便意を催して駅の地下トイレに駆け込みます。もしトイレ使えなくなっていたらという不安で毎日が心配だらけです。また実家で夜遅く勉強します。就寝前にトイレにいきます。トイレが長く祖母から「おまえのトイレは長くて気になって寝れない。」とたしなまれたこともあります。トイレに接した部屋に祖母が住んでいたからです。いわゆる腸の異常がこのような形で現れ、時に治まり、時に猛威をふるいました。この不調は学校卒業後は仕事どころでない状態を作り出します。高1の不調がきっかけで、まもなく、急性腎炎、体がだるくて頭がおかしくなり集中できず勉強に取り組めない日々が続きます。
病院に行っても、腎炎を診断できないようではらちがあきません。病院が頼れないので書店で解決のための書籍を片っ端から読みあさります。立ち読みです。
そこで、沖正弘先生との出会いがありました。彼の推奨する「断食」と「ヨガ」こそ解決策に違いないと感じ、自己流で実践しました。高校3年生の頃です。本当は彼の静岡県三島市にある道場で彼の指導の下「断食」をやりたかったのですが、高校生の身、時間とお金がありません。自己流でやるしかありません。早速、やろうとして取り組み始めたところ「食べなければ死んでしまう」と母の言葉で実行できませんでした。過敏性大腸炎のような症状と慢性腎炎らしき疾患の完全治癒を目指したのでした。
結局、私の初めての断食は、大学入学して、下宿先でした。やり方は、沖先生の著書に従ってやりました。ポイントは、断食期間の2倍の補食期間、断食中は下剤と水分補給必須。
実践記...初めての断食
大学に入学してまもなくでした。念願の断食が出来るのです。不安もありましたが、とにかく初日は水だけで過ごしました。緊張のせいか1日がすっーと過ぎていきました。学校はまだ始まらず下宿先で部屋にこもり1日を過ごします。何かをするというわけでもなく本を読んだりラジオを聞いたり瞑想したりして過ごします。夜は布団にくるまって10時頃寝ます。沖氏の書籍参考にしながら、ヨガのポーズとる体操も決まって行います。2日目から3日目あたりに猛烈な空腹が訪れます。書籍にある空腹感はやがて収まると言うことを信じて堪え忍びます。3日過ぎると確かに空腹感はなくなってしまいます。それ以降は普通の生活で過ごすことが出来ます。食べるという感覚だけがなくなっただけです。精神が鋭敏になって、睡眠時間が3.4時間で済みます。これには大変驚きました。断食中特に気をつけていたことは、十分な水分摂取と下剤の使用。この2つなしでは命に危険がせまると聞いていましたのでしっかりと行いました。下剤使用で宿便が出て、この宿便が病の原因だから病は完治すると理解しました。下剤使用すると時間ごとにトイレ行来ますので最初は大変でした。断食も5日くらい過ぎると下剤使用してもそれほど便はでず普通の生活が送れることが分かりました。1週間がたち断食終了です。最初は重湯。ほとんど水だらけにします。これが何ともおいしく人生で味わった一番の食事だと思えるほどでした。慎重に慎重に日々量を増やしも固めの食事にしていきます。ここを間違えると腸捻転を起こし死んでしまうと言われていました。食事を戻していくうちに不思議なことが起こりました。なんと味覚が変わりリセットされたのでした。今までたいして好きでなかった野菜、梅干しがおいしく、砂糖の入った菓子類が食べられなくなっていました。砂糖は味がきつく頭が痛くなります。味覚はこんなに簡単に変えられるのかと思うと今までの嗜好が幻想に思えてきました。その体験がズッーと続くと思いきや、気がつけば甘いものをぱくぱく食べる自分が会ったのは情けないことでした。体調は良くなった気がします。残念ながら断食の後の状態が継続できず完治の感覚は持続できません。慢性腎炎の検査すれば良かったのですが当時病気の感覚もなくそのままにして放置していました。これがその後公務員試験に合格できなかった元凶になるとは思いもしません。従って沖先生の健康法について語る資格はないかもしれません。
沖先生の教えは船瀬俊介氏も引き継いでおられたようです。後々の最近になって知りました。彼とほぽ同じ年代の私ですが、彼は筋肉も見るからにあり髪も黒々と若々しく健康そうで私とは全く違います。同じ沖先生に準じたのにこの違いは、学びの違いか、先天的体質の違いか、日々の実践の違いか、考えさせられるところです。彼こそきっちり実践したに違いないと思います。
「沖正弘氏」の断食とヨガについては下記の通りです。
沖氏による断食の効果
沖正弘氏は、断食を「人間本来の自然治癒力を高める方法」として提唱しました。現代社会の食生活は過剰な栄養摂取に偏りがちで、これが様々な病気の原因になっていると沖氏は指摘します。断食によって消化器官を休ませ、体内に蓄積された老廃物を排出することで、自然治癒力が活性化し、以下の効果が期待できるとされています。
消化器官の休息:常に働き続けている消化器官を休ませることで、本来の機能を取り戻し、消化吸収能力を高めます。
解毒・浄化作用:体内に蓄積された老廃物や毒素を排出することで、血液を浄化し、新陳代謝を促進します。
免疫力の向上:断食によって免疫細胞が活性化し、病気に対する抵抗力が高まります。
精神の安定:自律神経のバランスが整い、精神的なストレスが軽減され、心が穏やかになります。
ダイエット効果:過剰な脂肪が燃焼され、体重が減少します。ただし、断食はダイエットを主目的とするものではありません。
沖式断食の方法
沖式断食は、準備期、断食期、復食期という3つの段階に分かれています。それぞれの期間を適切に過ごすことが重要です。
準備期(3〜7日間)
断食に入る前に、徐々に食事量を減らし、消化器官への負担を軽減していく期間です。肉類や油脂の多い食品、刺激物などを避け、消化の良い和食中心の食事を心がけます。また、精神的な準備も大切です。断食の目的や方法を理解し、前向きな気持ちで臨みましょう。
食事量を徐々に減らす
和食中心の食事にする
肉類、油脂の多い食品、刺激物を避ける
精神的な準備をする
断食期(3〜7日間)
固形物を一切摂取しない期間です。水分は、水、麦茶、梅醤番茶などを適宜摂取します。特に梅醤番茶は、ミネラル補給や腸の蠕動運動促進に効果があるとされています。断食中は、安静に過ごすことが大切ですが、軽い運動や散歩なども推奨されています。好転反応として、頭痛、吐き気、倦怠感などが現れる場合がありますが、体内の毒素が排出されているサインと考えられます。ただし、症状が重い場合は、無理をせず断食を中止し、医師に相談しましょう。
固形物を一切摂取しない
水、麦茶、梅醤番茶などを摂取する
安静に過ごす
軽い運動や散歩を行う
好転反応に注意する
復食期(断食期と同日数以上)
断食で弱った消化器官に負担をかけないよう、徐々に食事を再開していく期間です。重湯やおかゆなどの消化の良いものから始め、徐々に固形物へと移行していきます。断食期と同じ日数、もしくはそれ以上の期間をかけて、通常の食事に戻していきます。復食期を怠ると、断食の効果が半減するだけでなく、体調を崩す可能性もあるため、慎重に行う必要があります。
消化の良いものから徐々に食事を再開する
重湯、おかゆなどから始める
断食期と同日数以上かけて通常の食事に戻す
注意点
断食は、正しく行えば健康に良い効果をもたらしますが、誤った方法で行うと危険な場合もあります。持病がある方、妊娠中の方、高齢の方などは、医師に相談してから行うようにしましょう。また、断食中は無理をせず、自分の体調に合わせて行うことが大切です。少しでも異変を感じたら、すぐに中止し、専門家に相談しましょう。
以上が、断食による沖式健康法です。
沖氏健康法のもたらす私への効果
彼の書籍を何度も何度も読み返し、沖式断食を実行に移しました。ヨガを含めて生涯の食生活、健康法に多大な影響がありました。玄米菜食の生活も彼の影響で、圧力釜を購入しました。大学で自炊の生活を送ったのです。それで体調が完全に良くなったかと言われて、そうだと言い切れない自分がいます。その後に新たな病気を誘発しておりますし。
長寿を提唱した彼がイタリア海岸で64歳で亡くなられたと聞いたとき、複雑な心境になりました。言行不一致と思われたからです。彼を慕う人々は、人はいつか死ぬからとか、若いときの病気を考えれば本来30歳くらいの寿命が64歳までのびた、と擁護しています。ですが彼らには同調できません。健康法提唱者は自分の体で健康と長寿を示して初めてその正しさを語る資格があると思えてなりません。死因の一説に、玄米生活を上げている方がおります。玄米には、植物固有の毒があり、それによって体を痛めたと考えられるようです。
私も、相当年数立ってから玄米の毒について知りました。無毒化するには発芽させるのがよい、といわれて、自動で発芽玄米炊ける圧力釜を購入しました。小豆とともに玄米、天日干し自然塩で質が玄米を炊きます。炊いた発芽玄米はすぐには食べず、数日保温期の中で発酵させます。5日後くらいから、発酵発芽玄米として食べます。
なお、野菜にはすべて野菜毒があり、食べられないための防衛本能でもあると言われています。ペクチンとと記憶しています。たいていの野菜は熱処理で無毒化できるそうですが、ナス科の野菜は熱処理ではだめだそうです。どうすれば、良いか。漬け物にして発酵させればよいと聞きました。菜食も生野菜でしたら、毒を体に入れることになります。健康に良いと言われている野菜サラダですが、本当に良いかもう一度考える必要があります。
玄米は江戸時代は普通に食されていたそうです。その時代は、一晩水につけて炊いたそうです。これが、玄米を発芽させ、無毒化させる方法です。江戸時代の人々は、自然の摂理に従い無意識に正しい食事法を取り入れていたと知りました。改めて、先人の賢さに頭が下がりました。
沖式ヨガ健康法を取り入れて良くなったことも多々あります。さらに強烈なあらたな健康障害も起き、これに沖式断食で回復することは出来ません。健康法に則り少食を基本としていました。少食が正解かどうか分かりません。時々、一瞬の間、意識を失うことあります。高校生の時、少食、あるいは食事を抜いたせいか、一瞬気を失い死人のごとく後ろに倒れました。プラスチックの時計に後頭部を打ち、血を流したことがあります。数年に一度、一瞬意識が吹っ飛びます。健康法を完全に実践しているわけではないので、そのせいともいえません。少食の取り方に問題があるかもしれません。体力は人並み以上にあります。
ひとつだけ良いといえることがあります。健康診断で、血圧が、120を超えたことがありません。沖先生の健康法の成果かもしれません。
以上が、おおざっぱな状況です。健康法は個人差が大きく、ある人に当てはまるやり方が別の人には全くだめな場合があります。医学界を含め関連世界の常識もどんどん変わっていきます。医者を信じることは大切で言うまでもないのですが、信じない方が良い場合もありました。私の経験です。
病気になったらどうするべきかと考えたとき、まずは常識に従う。それでだめなら別の方法を求め、良いと思ったことをやってみることです。自分の体で納得いくまで試すことが大切でしょう。その中で最高の解決策が見つかるかもしれません。見つからなくとも、限界までやってだめな時、あきらめがつくでしょう。あきらめた瞬間奇跡が起こり完治したなんて人が結構います。
今後も、私の試した健康法を紹介し、実践の結果を報告します。参考にしてください。
私にはだめでも、他の方には有効かもしれません。その意味でも紹介いたします。疑問点があればお問い合わせください。
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