ぐんぐん健康になっていく秘密! 交通誘導の楽しさ ③
- sinsirokeibi
- 1月11日
- 読了時間: 7分
更新日:1月21日
4. 交通誘導の意外なメリット

交通誘導の仕事は、ただ警備業務を遂行するだけでなく、様々なメリットがあります。体力増進や生活リズムの改善、コミュニケーション能力の向上など、自身の成長にも繋がる意外なメリットを詳しく見ていきましょう。
4.1 健康になれる
交通誘導は屋外での立ち仕事が中心です。一日中動き回るため、自然と歩数が増え、良い運動になります。特に下半身を中心に筋肉が鍛えられ、基礎代謝も向上します。結果として、厚生労働省が推奨する適度な運動による健康増進効果が期待できます。また、日光を浴びることで、ビタミンDの生成も促進されます。ビタミンDは骨の健康維持に不可欠な栄養素であり、健康維持に役立ちます。
4.2 規則正しい生活リズム
交通誘導の仕事は、勤務時間が比較的規則的です。朝早くから勤務が始まり、夕方には終わる現場が多いため、自然と早寝早起きの習慣が身につきます。規則正しい生活リズムは、体内時計を整え、質の高い睡眠にも繋がります。また、生活リズムが安定することで、心身ともに健康な状態を保ちやすくなります。
4.3 コミュニケーション能力が向上する
交通誘導では、ドライバーや歩行者、現場の作業員など、様々な人とコミュニケーションをとる機会があります。指示を出すだけでなく、時には質問に答えたり、道を尋ねられたりする場面も。状況に応じた適切なコミュニケーションが求められるため、自然とコミュニケーション能力が磨かれます。円滑なコミュニケーションは、仕事だけでなく、日常生活でも役立つスキルです。
4.3.1 様々な人と関わることで得られる経験
交通誘導では、老若男女、様々な職業、国籍の人と接する機会があります。それぞれの立場や状況を理解し、適切な対応をすることで、多様な価値観に触れることができます。これは、人間関係を円滑にする上で非常に貴重な経験となります。
4.3.2 状況判断能力の向上
交通状況は常に変化します。予期せぬ出来事やトラブルが発生することもあります。そのような状況下で、冷静に状況を判断し、適切な行動をとる必要があります。交通誘導の仕事を通して、状況判断能力やとっさの判断力が鍛えられます。これは、日常生活でも役立つスキルです。
メリット 詳細
1.体力向上 一日中動き回るため、自然と足腰が鍛えられ、基礎代謝も向上。2.生活リズムの 勤務時間が規則的なので、早寝早起きの習慣が身につきやすい。
改善
3.コミュニケーション 様々な人と接することで、コミュニケーション能力向上が
能力 磨かれる。
4.状況判断能力向上 予期せぬ出来事への対応を通して、
状況判断能力が鍛えられる。
5.忍耐力の向上 厳しい天候や長時間労働を通して、忍耐力が身につく。
6.責任感の向上 人々の安全を守るという責任感を通して、仕事への意識が高まる。
5. 交通誘導の仕事で大変なところ
交通誘導の仕事は、安全を守るやりがいのある仕事ですが、同時に大変な面も持ち合わせています。ここでは、交通誘導の仕事における苦労や大変な点を詳しく解説します。
5.1 立ち仕事できつい
交通誘導の仕事は、基本的に長時間立ちっぱなしです。炎天下の夏場や、凍えるような冬場でも、同じ場所で立ち続けなければなりません。そのため、足腰への負担が大きく、体力的にきついと感じる人も多いでしょう。特に、長時間の勤務や、休憩時間の少ない現場では、疲労が蓄積しやすく、健康への影響も懸念されます。こまめな水分補給や、休憩時間を有効活用して疲労を軽減することが重要です。仕事に慣れると集中しながら弛緩することが出来るようになります。言葉は適切でないかもしれませんが、「集中を継続させるために、上手にサボること」です。人間の適応力は素晴らしいもので、何人も、1日中立ち続けられるようになったと報告があります。
5.2 天候に左右される
交通誘導の仕事は、屋外で行われるため、天候に大きく左右されます。夏の猛暑や冬の極寒、雨や風など、様々な気象条件下で作業を行う必要があります。特に、台風や大雨などの悪天候時には、危険度が増すため、より一層の注意が必要です。適切な服装や装備で、自身の安全を確保することが重要です。また、熱中症や低体温症などのリスクも高まるため、体調管理にも気を配る必要があります。それで、常時天気予報を確認しなければいけません。
5.2.1 暑さ対策
空調服の着用や、塩飴、スポーツドリンクの摂取などで熱中症対策を徹底しましょう。休憩場所の確保も重要です。熱中症に特に注意しましょう。気分が悪くなったら、我慢せず申し出てリタイヤーし、対策を講じるべきです。熱中症で倒れることは相手先、ユーザー様にも多大な負担をかけることに留意すべきです。
5.2.2 寒さ対策
一般には防寒着やカイロなどを活用し、体温の低下を防ぎましょう。温かい飲み物を用意しておくのも効果的です。などと言われています。注意点は、自分は寒さに強いと思って、寒さ対策を軽んじることです。寒さに強いと自信を持った人間が冬の山での交通誘導で根を上げた者が何人いるでしょうか。あるいは、「夏が近くなったから」と、安易に考え軽装で現場に直行。6月でもあり安心して業務に就いた途端、急激な天候の変化。強風と雪が降らんばかりの寒気団に襲われて、寒さで身がすくみ、己の無知にどれだけ悔やんだことか。
特に、冬山での防寒対策は、ズボンも防寒グッズを着用することが必須。これで寒い感じたことはありません。氷点下10度での作業も難なくこなしました。
残念なことに冬山でも普段の厚手のズボンに、股引と言った下着を着用して、寒さを我慢している警備員がどれだけ多いことか。これでは風が皮膚まで浸透し寒さはこの上なく厳しいのに。集中して継続し続ける交通誘導警備の遂行に、費用を惜しむべきではありません。
5.2.3 雨対策
レインコートや防水シューズは必須アイテムです。視界が悪くなるため、安全確認をより丁寧に行う必要があります。
最も注意すべきは、体が濡れることにより注意力が散漫になることです。特に普段以上に疲れやすくなり、集中の継続が困難になりがちです。これでは良い仕事が出来ません。
雨に打たれた後、雨が上がり風が吹いたら最悪です。体温が急激に奪われ、気温が低ければ凍死ということになりかねません。ところが、無知故か、雨が降ってもいっこうに気にせず、濡れたまま交通誘導を継続し続けている人を見るにつけ、寒々とした気分になります。我々警備員は、作業員の人たちと違って自由に休みを取ったり、作業を中断して衣服を交換できません。万が一作業が長引き、日が暮れて、気温が低下し、風が強まったらどうなることでしょうか。不慮を予測して、行動するのが我々の警備業務です。
あるとき、雨の日にカッパも着用せず、交通誘導していた人がいました。普段は雨が降っても気にせず、濡れたまま活動する習慣がついていました。初めての交通誘導の体験です。ところが、そのときの雨は想像を絶する豪雨で滝に打たれている感覚の状態でした。昼休みになり、雨が上がり下着までびっしょり。すべてを着替えて午後の業務に就きました。さすがに懲りたらしく、その後は神経質に雨具を常備するようによりました。
5.3 危険が伴うことも
交通誘導は、車両や歩行者の安全を守る仕事であると同時に、自身も危険に晒される可能性がある仕事です。ドライバーの不注意による事故や、歩行者との接触事故、工事現場での落下物など、様々な危険が潜んでいます。安全確保のためには、交通ルールの理解、安全器具の適切な使用、周囲の状況把握が不可欠です。また、緊急時の対応についても、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
危険の種類 具体的な内容
車両との接触 ドライバーの不注意、脇見運転などによる接触事故
歩行者との接触 歩行者の不注意、スマートフォン操作中の歩行者との接触
落下物 工事現場などでの落下物による負傷
天候による危険 落雷、強風、大雨などによる事故
対策のポイントは、現場は生き物であり、毎日が異なった状況と体感すること。
予想をしていないからこそ事故が起きる、従って現場では常識という概念をなくす。
常に最悪を想定して行動する、ことです。
警備員の安全と健康を守るための具体的な対策については、各警備会社の指導教育責任者、現場担当者たちの人々が派遣先担当者と打ち合わせするなかで対応いたします。現場でKY活動が行われる場合は、その活動を通して十分な対策、注意喚起をするといいでしょう。
これらの大変な点を理解した上で、交通誘導の仕事の魅力ややりがいを感じていくことが重要になるでしょう。
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