①【実践!】高度な片側交互誘導とは! 安全を最重視する心構えが大切
- sinsirokeibi
- 1月23日
- 読了時間: 4分

相反する安全と円滑を片側交互で高度に実現
10年以上の厳しい現場経験から生まれた片側交互誘導の革新的な技術を公開。
片側交互から生み出される渋滞を安全を完璧に確保しながら、緩和していく高度な誘導技術を目指して。体験と反省と検証から生み出された実践的片側交互のやり方の紹介です。
片側交互通行の課題と従来の誘導方法の問題点
片側交互通行は、道路工事や災害復旧など、道路の通行を確保しつつ作業を行う上で欠かせない交通規制方法です。しかし、その一方で、様々な課題や問題点を抱えていることも事実です。従来の誘導方法では、これらの課題を十分に解決できていないケースが多く、ドライバーや工事関係者にとって大きな負担となっています。
交通誘導と言えば、「片側交互規制」と言われるように、仕事の代表であり、一人前になるための試金石のようなものです。自信のある人は、好んで片側交互の仕事をやりたがり、反対に自信の無い人は、嫌がるようです。
全く同じ方法でやってはいけない片側交互...方法は一人一人異なる
一番大切なことは、片側交互は、同じ現場でも、技量、性格、周囲の人々によって全く異なるやり方でやるべきです。技量と性格が特に重要な要素です。適切な誘導が為されないと安全を損ないます。基本はありますが、行う人によってやり方は千差万別です。
初歩の片側交互...安全を最優先して、車輌が接近したら、「止める」
ある人々は、片側交互を行うとき、必ず車輌を止めてます。一端止めて、相方に確認して、進行を促します。相手方に車輌がない場合でも、一時停止という形で、止まってもらい、進行を促します。片側交互規制に於いて、運転しています。赤旗の合図で、車輌が止められます。止まります。止まった直後に白旗で進行を促されます。すると「何のために止められたんだ。」と一瞬戸惑います。つまり、片側交互では、どのようなときも、車輌を一端止めて、次の動作に入るわけです。
その会社の「指導教育責任者」に「何故、車輌に負担をかけてまで止めるのですか。」と問いただしました。「安全のため」...という答えが返ってきました。意味分からず、ある程度、時間おいて、意味が分かりました。とにかく、まず車輌を停止させないと、片側交互ができないのです。近づく車輌を目視しながら、相方と連絡取りながら、片側交互できず、無理すると、対面させる可能性がある、と言うことが分かりました。確かに、「安全のため」です。理由は、警備員の技量が低いことです。
時々、車は知らせます。2.3日前も、同じように、運転手にとって「意味の無い」と思われる行為をさせられました。工事現場全体も、緩く、のんびりとした雰囲気でした。その建設会社も見方によっては、そう判断されると考えるとき、我が社も身を引き締められる思いがして通行しました。もちろん、私も、相手に合わせて、十分注意し、ゆっくりと発進しました。規制道路も、十分に徐行して普段の何倍ものゆっくりしたスピードで安全確認しながら進みました。このような現場はとにかく安全最優先で、渋滞は一切考えず、ドライバーたる私も気持ちをのんびりもっと進みます。
この片側交互の問題点
この安全最優先のやり方は渋滞が比較的少なく穏やかな人々が多い「いなか」でないと通用しません。都会の時が早く流れる緊張の多い所では危険です。数日でドライバーは誘導員の言うことを聞かなくなり、現場はコントロールの聞かない状態となります。実際に、誘導員の技量が低すぎて適切な誘導ができず、無法状態のような流れになりました。赤旗出しても車輌停止せず、道行く車は自分の判断で行っているような状態です。危険と思われる状態になって各自ドライバーの判断で停止し、危険を回避。警備員は、いるだけでの付け足し状態。私は、通行車輌の一人でした。警備会社の指導員として巡回パトロール中の出来事で何度か通行していました。最初に通行し、その誘導の下手さ、まどろっこしさに辟易していました。
片側交互は安全最優先。しかし、都会での安全重視しすぎたこのやり方は、円滑を損ない、ドライバーに反感を持たれてかえって危険。技量の程度によってやり方を決めるべし。手に負えないと分かったとき、誰かからの指摘があったときは会社に報告して、メンバーの交代を検討するべき。
どの警備会社も下手な人が必要...彼らをいかに上手にやらせるかがポイント!
確かに下手の人がいて、上記のような誘導するとき、地域があります。ですが、それが全くダメではありません。警備会社の最も大切な事は、「必要な人員を必要なときに」派遣する」ことです。派遣できなければ、工事ができなくなる場合もあります。人手を確保するに才能がない人を雇用するのは仕方ないことかも知れません。
かつて、私が勤めていたとき、ある警備会社の社長が言いました。「あんたらのように、上手な人は現場は助かるかもしれん。しかし、あんたらの後に行ったた警備員は比較されて、現場から不満が出て、行かせられる人がいなくなる。」と言われました。
目にうろこでした。全くもって確かにその通りです。
さて、続きは、片側交互の次の段階に行くために「片側交互に必要な視点」についてお話しします。
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